学科の特色

探しているのは、ヒトと自然が共生する未来。

あなたは、植物も運動することを知っていますか?では、性転換するエビがいることは?
生物の世界はまだ見ぬ神秘にあふれています。そんな生命現象を科学的に解明するのが「生物科学」。
その知識は環境保護や再生医療、ポストゲノムなどの幅広い技術を支えています。
本学科では動植物の解剖に始まり、海や河川での実習と実にアクティブな学びの中で、生物学の多様な知識を身につけ、「様々な分野で活躍できるチカラ」を養っていきます。
丹沢山系と富士山を望む雄大な環境が、すべてあなたの学びのフィールドです。

教育目標

講義科目と演習科目、実習科目のバランスのよい履修カリキュラムを用意。生物学の持つさまざまな基本原理と生物多様性に関する知識の修得のみならず、論理的思考力、文章やプレゼンテーションによる表現力ならびに批判力、さらには社会が直面する生物学に関わる諸問題の解明や技術革新に貢献しうる科学的思考能力を涵養することを教育目標としています。
また、生物学と理学全般との有機的な接続、自然科学と社会科学や人文科学との関わりをも理解する、理学部出身の大学教養人としてふさわしい一般教養と社会常識をバランスよく身につけた、高い識見を有する人材の育成をめざしています。

教育目標
シロイヌナズナ葉肉細胞プロトプラストの細胞壁再生

3つの分野

興味や目標に合った科目を3つの分野から選択

本学科では生物学に関する専門的知識と科学的思考力を身につけるため、分子から細胞、個体、生態系に至る各階層の生命現象について講義する科目をバランスよく配置し、これにより、生物の持つ「共通性」と「多様性」を理解し、生命現象を深く解析する能力を涵養する教育を実施します。
そのために、生命現象の階層性に対応した3つの専門分野を設置して教育と研究を行っています。

【主な分野】
分子生物学:生命現象を分子の性質に基づいて理解し、学修・研究する分野
細胞生物学:細胞の構造と性質に基礎を置き、生物の構造と機能について学修・研究する分野
集団生物学:生物集団とその環境が作り上げる生物圏について学修・研究する分野

Q&A

生物科学の学修において、学術雑誌から情報を得るためには英語が不可欠です。本学科では共通基盤科目の英語に加えて、専攻科目の「科学技術英語Ⅰ・Ⅱ」で理系に必要な英語能力を伸ばします。さらに、生物科学演習A~Cでは、英語で書かれた生物の教科書をつかって、少人数で科学英語読解の基礎を学びます。このため、高校において、基本的な英語力を身につけておくことが必要です。

ひと口にバイオといっても遺伝子工学分野から再生医療まで応用面が広がっています。本学科は理学部として、これらの基礎を学ぶ授業や実習が組まれています。本学科にある3つの履修モデルのうち、生化学・分子生物学分野で分子遺伝学をはじめとしたバイオ関連科目が学べます。

1年次では、微生物の取扱や動物ならびに植物の解剖とスケッチといった基礎的な実験を履修します。2年次では、臨海実習や河川実習といった主に屋外での実習が選択できます。3年次では、生化学の基礎と卒業研究へとつながる各分野の専門的な実習項目を選択して履修します。また、電子顕微鏡実習を履修することもできます。

本学科にある3つの履修モデルのうち、自然史・生態学分野に環境に関する基礎的な科目がそろっています。具体的には地域の自然史、環境生物学、生態学Ⅰ・Ⅱといった授業のほか、湘南ひらつかキャンパスの立地を生かした野外での実習もあります。

食品製造会社、医薬品製造会社、工業製品製造会社、公益法人の研究開発部門や一般職などが目立ちます。また、中学・高校教員や、国家公務員および地方公務員になる学生も少なくありません。一方、本学科では卒業生の約30%が大学院に進学しています。

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